技術士(情報工学)第二次試験(筆記試験)合格までの道のり

1.受験科目の選択

情報工学には、4科目あり、自分の該当する科目は、「ソフトウェア工学」か「情報システム・データ工学」であったが、「情報システム・データ工学」はデータベース、ネットワーク、セキュリティと幅広い知識を問われ学習が大変そう、
また、フレームワークの開発や、ソフトウェア開発技法などは自分の得意とする分野であると考え「ソフトウェア工学」を選択した。

2.技術士第二次試験(1回目)筆記試験の勉強

一次試験の合格後、本来はすぐにでも試験勉強をしなければいけないが、あまり乗る気ではなかったのか、1回目の論文作成記録を見てみると、開始月が4月であった。勉強の開始時期がが2回目と比べるとかなり遅いスタートであった。
また、参考書の少なさ、高さも勉強が進まない要因であった。情報工学の筆記試験の参考書は、いろいろ書籍を探したが、「新技術開発センター」のものしか存在しなかった。またこれが、1冊¥5000もするので、ケチってはいけないと思いながらも、全て購入することはできなかった。
とりあえず、参考書をみて、解きやすそうな問題から、自分なりに論文を作成するに留まり、わずか7論文しか作成しなかった。

3.技術士第二次試験(1回目)筆記試験後の感想

■午前

特に問題なし

■午後Ⅰ

・アプリケーションフレームワーク、Webアプリにおける各層のテストについては、何とかこれまでの知識を使って記述した。

■午後Ⅱ

・Ⅱ-2-1 CMMについて、CMMIは昔、見た記憶があったっが、問題はCMMである。全くわからない。
・Ⅱ-2-2 UMLが汎用的であることが不自由になる局面。単純なUMLの利点ならわかるが…。UMLが拡張できることは知っていたが、事例も知らないし、全く書けない。
・結局どちらも全くわからないので白紙で提出

■午後Ⅲ

・クラウドサービスと組み込みの話であったため、クラウドを選択した。ただし、うろ覚えの知識であったため、内容が乏しく、半分程度しか記述できなかった。

■感想

・全体で半分も記述できなかった。情報処理試験で論文の学習をしていたため、余裕をかましていたが、うろ覚えの知識であったため、ネタ不足で書けない点が多かった。

・午後Ⅱ関しては、内容がマニアックすぎて、「情報システム・データ工学」に変更すべきと感じた。
※後日、午後ⅡのUMLの拡張に関する書籍を大阪の本屋で探したが、該当するような書籍が全く見つからなかった。

4.技術士第二次試験(1回目)筆記試験の結果

論文の出来が非常に悪かったため、不合格を想定していたが、結果はさらにひどいもので、午前問題が回答数オーバーのため、失格となっていた。
せめて、午後Ⅰの論文が、通用するかどうか確認したかったので、非常に残念な結果であった。

■反省点

・午前はノーマークだったので、全問答えてしまった。本来は20問中15問しか回答してはならなかった。次回はきちんと問題文を確認しておく。

・「ソフトウェア工学」は「情報システム・データ工学」と比較し、範囲は狭いがマニアックな問題が多いことから、幅広い知識を問われ大変そうではあるが、「情報システム・データ工学」を専攻したほうが良いと考えた。

・情報処理試験では、問題文が詳細に記載されているため、骨子が作成しやすいが、技術士試験は問題数が少なく、骨子から自分で考える必要がある。

・技術士試験は知識を問われる問題が多いので、ワープロ作成だけでなく、手書きを行い、確実に暗記する作業が必要になる。

5.技術士第二次試験(2回目)筆記試験の勉強

昨年の反省を踏まえて、まずは、「新技術開発センター」H19年~H27年までの参考書をすべて購入し、環境を整えた。
そして、年明け早々に試験勉強を開始し、過去問においては、約50程度の論文を作成した。また、過去問だけでは合格できないと考え、
サイトなどから、最新のトレンドキーワードを抽出し、それに基づいた予想問題を作成し、論文を20個作成した。
合計70個の論文を作成したが、年齢もあり、全ての暗記は難しく、予想問題の20個のみに絞りを暗記した。

6.技術士第二次試験(2回目)筆記試験後の感想

■午前

難易度など特になし。過去問も若干出ていた。

■午後Ⅰ

・絶対出ると予想していたIotが出ていなかった->後で確認すると、コンピューター工学、ネットワークで出題されていた。
・最新のトレンド問題が出る傾向が強かった。
・逆に既存の技術問題が全く出ていなかった。->既存の技術は何処までやっていいのかわからないため、あまりやっていなかったので運が良かった。
・AR、DevOpsを選択したが、事前に予想していた論文だったため、スムーズに書けた。
・昨年、出題された、機械学習と高度標的型攻撃がでていた。
過去出題された問題は、出ない暗黙のルールがあった(参考書にもよく記載されているが)が、そのセオリーが覆された。

■午後Ⅱ

・これまででは、作図問題はラッキー問題であったが、今回はそうでもなかった。あまりに条件が少ないため、作図ができず。残り時間10分で、別の問題に切り替えた。
・仮想通貨の問題で、まったく意図が判らなかったが、ネットバンキングを想定して、残り10分で1枚とちょっと書いた。

■午後Ⅲ

・BYODを選択した。これも最新のトレンドではあるが、過去に出ていたのが出題された珍しいケース。対策をシンクライアントのVDIにして、記載した。
これは、過去問を年度も練習していたため、スムーズに書けた。

■感想

・午後Ⅰ、午後Ⅲはほぼ完璧にできた。あとは午後Ⅱの部分点が、ある程度もらえれば、合格できるかもしれない。

7.技術士第二次試験(2回目)筆記試験の結果

■結果

試験結果は、以下の通り、無事に合格できた。自分なりに手ごたえはあったので、これで落ちてたらかなりショックだっただろう。

科目 必須科目 選択科目
 Ⅰ
(30点)
 Ⅱ
(40点)
 Ⅲ
(40点)
成績 28
結果 合格
■まとめ

・問題文が少ないく、どのように記述するのかわからないため、参考書はできるだけ買っておく。※情報工学は新技術開発センターしかない

・過去出題にかかわらず、最新のトレンドを学習するのが良策である。

・本来であれば作図はラッキー問題であるが、作図できない場合は、早めに判断して、切り替える必要がある。

・最新のトレンドは、書籍では追えないので、ネットで気になる、キーワードを抽出した。

・論文の作成は以下のサイトを参考に作成
・@it,itpro等
・NEC、日立、NRIなどの社内サイト、社内論文など
・IPA、経済産業省、総務省など国の機関

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