技術士(情報工学)第一次試験合格までの道のり

1.受験のきっかけ

1回目の転職を機に、自分のスキルのなさを痛感し、情報処理試験を受験した。ソフ開→DB→アプリケーション→プロマネと取得し順調にステップアップし、その後は、シスアナあたりが王道であるが、難易度の割に、魅力を感じなかったことと、2回目の転職先で、技術士(情報工学)2名が有資格者であり、受験を進められたことから、受験を決心した。

2.共通科目の試験の免除

技術士第一次試験では、共通科目として数学、物理学、化学、生物学、地学などの科目がある。ところが、私は、数学が苦手で、とうてい受かるとは思えなかったので、共通科目の試験が免除される国家資格を受けることにした。

ネットなどで調べた結果、一番簡単なのは、甲種危険物取扱主任者とあったので、かなり遠回りであるが、危険物取扱者(乙)→危険物取扱者(甲)を受験することにした。

危険物取扱者(乙4)は、すごく簡単ではあったが、その後、危険物取扱者(乙3,5,6)、危険物取扱者(甲*2)を取得しなければならず、業務と全く関係ない資格のうえ、かなりめんどくさいことに気付いた。

3.測量士の取得

危険物取扱者(甲)の計画はかなりめんどくさいので、路線変更することにした。現職では、GISの仕事に携わるようになり、より業務と関係のある、測量士捕→測量士を受験することにした。

ちなみに、この測量士ルートを計画しなかったのは、測量士の試験が未知数であったからである。測量士のほとんどが、高校や大学で測量に関する科目を履修すれば、資格をもらえるため、受験する人がほとんどいない。そのため、測量士試験に関する情報が少なく、書籍も1冊もない。

そこで、測量士の受験では、測量協会の通信添削講座を受講し、無事に合格することができた。

正直言って測量士はかなり簡単であった。簡単というと語弊があるかもしれないが、測量士試験は、過去問が必ず出題されるので、勉強時間と点数が比例する。なので、小学生の算数のドリルを解いているような感じで、楽しく勉強できた。過去問をいくら勉強しても、合格すると事が難しい情報処理試験とはえらい違いだ

4.技術士第一次試験(1回目)の勉強

無事に、測量士を取得し共通科目が免除になると喜んでいたが、平成25年度から共通科目がなくなって、資格等による免除科目はなくなった。えらく遠回りしてしまった。※測量士はともかく、乙4なんかは、ガススタのアルバイトで時給が増えるくらい…

とりあえず、過去問を買いあさって、基礎・適性の勉強を始めたのだが…基礎は結構難しい。しかも幅が広い、過去問も回答を見てもほとんど解説がないのでよく理解できなかった。そこで、もっと理解できるように、関連数科目の図解雑学シリーズなど色々な書籍を購入し、勉強を始めたのだが、内容の広さと難易度から、ほとんど理解できない状況での受験となった。

適性科目に関しては、常識問題であったので、過去問のみで行けそうな感じであった。専門科目は情報処理試験の知識が残っていたので、ほとんど学習しなかった。

5.技術士第一次試験(1回目)の結果

試験では、課題であった基礎科目は、合格に達していたが、適性科目で不合格であった。適性科目は、過去問では常識問題で通用すると思っていたが、COP(国際気候変動枠組条約)の内容が問われたものがあり、過去問より難しいと感じた。

6.技術士第一次試験(2回目)の勉強と結果

昨年の反省を踏まえ、難しい問題は捨てること、簡単な問題のみ確実に取ることだけを念頭に置いて勉強を始めた。試験では、あまり手ごたえを感じることもなかったが、無事に合格した。

科目
(配点)
適性科目
(15点)
専門科目
(50点)
基礎科目
(15点)
成績 15 36 8
結果 合格

適性科目は、正直、運的な要素があり、特に重点的に勉強はしなかったが、今回は満点であったので、何度か受験すれば合格できると思う。

一方、基礎科目は、数学、物理を理解していなくても、確実に取れる問題があり、そこを抑えていけば、難しい問題を解かなくても、合格できると感じた。

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