「Geoserver」を利用して、WMTSレイヤーを表示させます。
WMTSは、OGCが策定した技術仕様の1つで、WMSの進化版です。WMSでは、任意サイズの画像を配信しますが、WMTSでは、固定サイズのタイル画像を配信します。GoogleMapで使われるようなイメージです。
WMTSのメリットは、高速化です。特に背景画像何かは、描画に時間をかけたくないのでWMTSにしておくことで、高速化が図れます。
現在「Dotspatial」で作っているツールで、道路や建物などを背景データを描画していたのでが非常に遅かったので、WMTSで表示させることにしました。
使用したソフトウェアは以下の通りです。
・Java1.8.0_05
・Tomcat8.0.9
・Geoserver2.13.1
※Geoserverは、最新のGeoserver2.16を導入しましたが、java11,Tomcat9以上ということなのでエラーが出ました。なので若干バージョンを下げています。
1.shpファイルのストア作成
Geoserverからshpファイルを指定し、ストアを作成します。
shpファイルがsjisの場合は、言語コードをwindows-31jにします。
ファイル名は、英字に変えておきます。
2.レイヤの作成
Geoserver上で作成した各ストアからレイヤを作成します。
クライアント側で、各レイヤをアクセスするのは手間がかかるので、
各レイヤをグループレイヤにまとめます。
3.WMTS前の準備
GeoserverのWMTSでは、デフォルトで平面直角座標系のEPSGが登録されていないので
グリッドセットより、EPSG:2446を追加します。
GeoserverのWMTSで作成するキャッシュ画像の格納先を決定するため、
BlobStoresに任意のディレクトリを設定し、追加します。
4.WMTSの設定
作成したグループレイヤを選択し、BlobStores、タイルキャッシングを設定し、保存します。
その際、グリッドセットはEPSG:2446のみ設定します。
GerserverのWMTSの設定は以上ですが、事前にタイル画像を作成したい場合は、
タイルレイヤからseedアクションを実行して、タイル画像を作成しておきます。
作成されたWMTSを確認します。